マーベル映画はエンドクレジットで繋がっているらしい…
ああ、そうなんだ、「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」のエンドクレジット後のクリップはこの映画に繋がっていたんだ、と初めて気づきました。
全てのマーベル映画は、エンドクレジット後のクリップが結構意味深なのですね。それが出てくるまで、長〜く気の遠くなるようなクレジットを延々と見てからの話ですが。
宇宙のチャラ男ピーターは70年代ヒット曲でノリノリのヒーローに
さて、主 人公ピーター(クリス・プラット)。母の死の後、UFOによってさらわれた宇宙のチンピラです。
26年後の宇宙のどこかで旧式ソニーウォークマンから流れるのは楽しくて明るいレッ ドボーンの70年代ヒット「Come and Get Your Love」。その後も続々と流れる古いヒット曲のあっけらかんとしたテンポのよさ。
ストーリー自体は他愛のない「善vs悪」の戦いなのですが、その「善」じゃなかったヤツラが、どうやって銀河を守る戦士になっていくかに焦点があてられています。それが、もういやに面白いのです。
「わたしって、この銀河イチのバカタレたちに囲まれて死ぬのね」と元暗殺者ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)に溜息をつかせるくらい、みーんなどこか抜けているのですから。そして、だからこそ憎めません。
なんと言っても「銀河を守るチンピラたち」が最高に面白い!
ピー ターはチンピラのくせに妙に善人だし、ロケットは遺伝子改造されたイヤミな頭脳明晰アライグマ、グルートは子供のように純真な木のヒューマノイドですがオツ ムのほうも子供並みです。
ドラックスは怪力ですが全く冗談を解さず、なんでも言葉通りに受け取る朴念仁。ガモーラは敵によって改造された緑色の暗殺者で、本当は悪を滅ぼしたがっています。
この一癖も二癖もある欠陥だらけのグループが銀河を守る守護天使たちなのだから面白い。アベンジャーたち(キャプテン・アメリカ、アイアンマン、トール など)の完璧なスーパーヒーローたちとはかけ離れた、アンチ・ヒーローたちです。肩透かしをくらわされても苦笑して肩を叩いてやりたいくらいの、妙に憎めないヤ ツラに仕上がっています。
楽しくて、これはシリーズものとして続いていくのだろうなという予感がしましたが、案の定次の二作目も登場、そしてマーベルの他のヒーローたちとの顔合わせも次々と上映されています。
実はすぐにiTunesで買ってしまいましたが、70年代の音楽がこれまたいい味を出して、全編軽くて明るい雰囲気を漂わせています。
マーベルだから戦闘シーンもありますが、これはどちらかというと付け足しという感じです。なくても十分楽しめただろうと思わせるのは、個性あるキャラクターたちの勝利でしょう。
オマケのネタバレはグルートで
グ ルートは死んでいませんよ。
挿し木にしたらちょっとずつ育っているんだからねえ、何という生命力でしょうか。で、エンドクレジットの前にダンスまで披露してくれています。
マーベルが紹介している短いクリップがこれ。いや、かわいいです。このダンスはいくらなんでもあのごついヴィン・ディーゼルのモーションキャプチャーではないと思いますが、さて。